ごまの仲間ではないのに「えごま」?

●えごま●

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サムギョプサルと一緒にまきまきして食べる「えごま」は、直径2mm程度の実がごまに似ていることから、その名がつきました。でも、実際はシソ科です。原産はインドや中国で、日本にも縄文時代には伝わっていたというから、その歴史の長さにびっくりします。コレステロール値をおさえ、心疾患の予防にも良いとされるリノール酸を多く含むことから、健康食品としての注目度も高いのですが、アジアごはん好きな方にとっては、やはり焼肉などの韓国料理に、「サム(韓国語で“包む”)」として登場する葉っぱのほうがおなじみですよね。

韓国では、「ケンニッ」と呼ばれるえごまの葉は、にんにくやしょうがなどが入った薬味醤油漬けやキムチに使われるほか、カムジャタンなど、鍋に加えられることもあります。なかでも、えごまの葉の醤油漬けはごはんのお伴として韓国では日常食。缶詰もあるんですね! 独特の香りは味の濃い韓国料理ととても相性がいいし、現代人に不足しているマグネシウム、カルシウム、鉄分もたっぷりですから、アジアごはん食材のひとつとしてどんどん使ってみてください。